来日中のチェリスト、ゲルゲイ・デヴィッチ氏のデビューリサイタルに感銘を受けつつ、馴染みのない小さなテールピースが何だか気になった方もいらっしゃったのではないかと思います。
ご本人にうかがったところ、愛用されているテールピースは、ハンガリーのTOVA-Innovations Ltd. による、TOVA Tailpiece System という新しいテールピースなのだそうです。バランスの良い豊かな響きを目指して開発されたコンパクトなテールピースに合うように、弦も、一般的なものよりも長い弦を張っているそうです。奏者によって好き嫌いがあるそうですが、デヴィッチ氏の楽器とは相性が良いのだそうです。
ご本人の許可を得て、撮影させていただきました。
消耗品である弦も特別なものを使用するということでハードルが上がりますが、楽器の響きの新しい研究、興味深いですね。
デヴィッチ氏が帰国前に出演されるもうひとつのコンサートは、明日、2023年2月20日(月)19時より、札幌市宮の沢のちえりあホールにて開催されます。メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番を奏でる美しいチェロの響きを堪能しにいらしてくださいませ。
(岩渕)
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