ハンガリーの新しいテールピース

バイオリン

来日中のチェリスト、ゲルゲイ・デヴィッチ氏のデビューリサイタルに感銘を受けつつ、馴染みのない小さなテールピースが何だか気になった方もいらっしゃったのではないかと思います。

ご本人にうかがったところ、愛用されているテールピースは、ハンガリーのTOVA-Innovations Ltd. による、TOVA Tailpiece System という新しいテールピースなのだそうです。バランスの良い豊かな響きを目指して開発されたコンパクトなテールピースに合うように、弦も、一般的なものよりも長い弦を張っているそうです。奏者によって好き嫌いがあるそうですが、デヴィッチ氏の楽器とは相性が良いのだそうです。

ご本人の許可を得て、撮影させていただきました。

消耗品である弦も特別なものを使用するということでハードルが上がりますが、楽器の響きの新しい研究、興味深いですね。

デヴィッチ氏が帰国前に出演されるもうひとつのコンサートは、明日、2023年2月20日(月)19時より、札幌市宮の沢のちえりあホールにて開催されます。メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番を奏でる美しいチェロの響きを堪能しにいらしてくださいませ。

(岩渕)

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河野泰幸

クラリネット奏者。

京都市立堀川高等学校音楽科、東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、シュトゥットガルト音楽演劇大学大学院修了。

在独中、リューベック歌劇場、プフォルツハイム市立劇場のクラリネット奏者として研鑽を積む。第10回京都芸術祭で京都市長賞受賞。

Trio Rintonareでのコンサートが評価され青山財団より2008年度バロックザール賞受賞。札幌音楽家協議会会員。

現在、札幌大谷大学芸術学部音楽学科准教授、札幌大谷高校音楽科非常勤講師。2015年より札幌在住。

詳細、過去の演奏会はこちらをご覧ください。

岩渕晴子

ヴァイオリニスト

京都市立堀川高校音楽科を卒業後、奨学生として英国王立音楽院Royal Academy of Music(ロンドン)に留学。音楽学士号BMus、教師資格LRAM、および大学院演奏ディプロマPGDip取得。

ブリストル大聖堂(イギリス)、エネスク・バルトークホール(ルーマニア)、青山音楽記念館バロックザール(京都)等にてリサイタル開催。

室内楽演奏会「ロンドン~室内楽の散歩道」「0歳からのファミリーコンサート」等主宰。イザイの無伴奏ソナタ全6曲、ヴァイオリン小品集の2枚のCD録音。国内外のオーケストラと共演を重ね、2010年いずみホール(大阪)にてモーツァルト室内管弦楽団と、2013年ルーマニアにてハーモニアス室内管弦楽団と、2014年及び2018年オラデア音楽祭(ルーマニア)にてオラデアフィルハーモニーと協奏曲共演。

兵庫芸術文化センター管弦楽団第1期コアメンバー、ヤマハなんばセンターヴァイオリン講師、ヤマハジュニア弦楽アンサンブルおよびオーケストラジュニア講師を経て、2015年より札幌市に拠点を置く。独奏、室内楽、オーケストラ奏者として演奏活動を行い、2019年ザ・ルーテルホール共催による企画ミュージック・トゥモーロ―ではピアノの岡本孝慈氏と共にブラームスのクラリネット・ソナタ(作曲家自身の編曲によるヴァイオリン版)を取り上げた。

詳細と過去の演奏会、動画はこちらをご覧ください。

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