季節の花々と英文学を中心とした蔵書に囲まれた素敵なサロン、Studio26にて、演奏会をさせていただきました。第一次世界大戦の強い影響を受けながら、イギリスの人々の琴線に触れる作品を残した3人の作曲家を取り上げました。私にとって大きなチャレンジでしたが、熱心に耳を傾けていただき、午後1時半からと4時からの2公演を終えることができました。
作品に関連する英詩の解釈については、Studio26の本堂知彦先生にたいへんお世話になりました。後日詳しくご紹介したいと思います。
《美しきイングランドと第一次世界大戦 ~19世紀末から20世紀前半のイギリス室内楽~》
◆ Edward Elgar: Salut d’Amour Op.12 エドワード・エルガー:『愛の挨拶』作品12
◆ Ralph Vaughan Williams: Six Studies in English Folk-Song レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの習作
I. Lovely on the Water 水上の楽しみ
II. Spurn Point スパーン・ポイント
III. Van Diemen’s Land ヴァン・ディーメンズ・ランド
IV. She Borrowed Some of Her Mother’s Gold 彼女は母親からいくらかお金を借りた
V. The Lady and the Dragoon 令嬢と竜騎兵
VI. As I Walked Over London Bridge ロンドン橋を歩いていたら
◆ Benjamin Britten: Two Pieces ベンジャミン・ブリテン:2つの小品
I. The Moon 月
II. Going Down Hill on a Bicycle (A Boy’s Song) 自転車で丘下り(少年の歌)
◆ Edward Elgar: Violin Sonata in E minor, Op.82 (1918) エドワード・エルガー:ヴァイオリンソナタ ホ短調 作品82
I. Allegro アレグロ
II. Romance: Andante ロマンス:アンダンテ
III. Allegro, non troppo アレグロ、ノン・トロッポ
花開いたばかりの紫陽花や、華やかに咲き誇るクレマチスにうっとり。エルガーもこのような庭の花々を眺めながら作曲に打ち込んだのでしょうか。
9月に再び、イギリス音楽の響きがよく似合うStudio26に出演させていただきます。とても楽しみに、心を込めて準備を始めています。
(岩渕)
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