2024年10月19日、ル•ケレス南円山ミュージアムホールにて、ヴァイオリンの前田友子さん、ヴィオラの遠藤幸男さん、チェロの中島杏子さんとの、第2回目の秋のコンサート〈ステキな弦楽四重奏〉を開催いたしました。
午前中のこどもの部では、クイズや手遊びを交えて、本格的な弦楽四重奏プログラムを楽章抜粋でお聴きいただきました。お膝の上からニッコリ微笑む赤ちゃんや一生懸命耳を傾けてくれるこどもたちに、そして連れてきてくださったご家族の皆様に、少しでも心に残る幸せな音を届けたいと願って演奏いたしました。
午後に開催した大人の部では、時間いっぱい、3曲の弦楽四重奏曲とトークをお楽しみいただきました。演奏したプッチーニの単一楽章の弦楽四重奏曲は、あまり知られていない作品だと思いますが、ヴィオラ独奏によるオープニングから、細部までこだわった緻密なアンサンブルが広がり、後に書かれたオペラへの繋がりも感じられる隠れた名曲です。ハイドンについては、以前とある中学校での演奏会で生徒さんたちがあまりハイドンを知らなかったということがあり、前回に引き続き取り上げました。今回演奏した「日の出」も、風景が目に浮かぶような美しい曲ですが、アンサンブルの際には学ぶところが多く、とても勉強しがいのある作品でした。前回第3楽章だけ取り上げたボロディンの弦楽四重奏曲第2番は、有難くも全楽章聴きたいというリクエストをいただき、挑戦しました。メロディーが親しみやすいだけでなく、とても深くあたたかい音楽を会場の皆様とご一緒させていただきました。アンコールには、ヴィヴァルディの「秋」より私が編曲したもの(編曲なんて滅多にしません)を聴いていただき、面白かったとのご感想をいただきました。
荒天の中、多くの方にお越しいただきまして、また、多くのお力添えをいただきまして、ありがとうございました。
(岩渕)
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